スコープ調整の方法はそれで大丈夫ですか?
本州の巻き狩りで散弾銃を使用されて、いる方は最初はオープンサイトで参加し、目の前に出た獲物を逃した時や、止まってるのに撃ち込んだのに思った所と違う場所に着弾していた経験が多くなるにつれて光学機器への関心も高まりせんでしたか?
ネットでドットサイトやスコープを探して器用な方ならご自分でスコープを装着されるでしょう。
いざ、射撃場に行き銃をレストして、
的紙を貼り、数発撃ち込んでみると紙には当たるケド着弾に纏まりがない...。まぁ散弾銃だしハーフライフルでもないしこんなもんかな?で終わらせてませんか?
・撃ち方
・銃と装弾の相性
・それと今回のテーマの視差
僕が、大切だと思う順番です。
視差(=パララックス)は、光学機器(ドットサイトとスコープ共に)を覗いた時に顔の傾きや位置を変えた時に、赤い点が動いたり、スコープだと真っ暗にみえたりする事があります。この事を視差と呼んでます。
ドットサイトでは、パララックスフリーと言って顔を動かしてもドットの位置がほとんど、センターから動かないドットサイトもあります。
しかし、多少はズレが生じているのが実情です。
スコープだと真っ暗にならなければ、視差が出ていない訳ではありません。
以前、散弾銃にドットサイトからスコープに換えて欲しいとベテランハンターの方に、ショットガン用の2-7倍率を取り付けました。
しばらくすると、その方が猟友に「もっとハイグレードのスコープでなければレンズが暗くて当たらない」 と笑われたと連絡がきたので、薦めた理由をその時にお話をした事を書いてみます。
スコープの場合、視差は距離に合わせて調整することが出来るタイプ視差が固定されフォーカスする距離が指定されているタイプがあり、その場合どの距離で合うのかをマニュアルで表記されている場合もあります。
スコープが固定の距離でのみでしか綺麗にフォーカス出来ないと他のすべての距離では、獲物とレチクルのどちらかが、ぼやけてしまいます。
フォーカスの調整出来ない固定タイプのライフルスコープは100ヤード(ヨーロッパでは100m)に設定されています。
このタイプのスコープの問題は、100m以外の距離では獲物を身るとき、射手は目の位置をスコープの中心軸に合わせるように注意しなければならない事でした。
ショットガン用は、メーカーで異なりますが60ヤード前後と距離が短くなっていますから、内地の散弾銃での巻き狩りでは視差がライフル用スコープより減少します。
一番下の写真のようにフォーカスを調整出来るタイプは、レチクルを標的とピントを合わせることができます。
対象物と焦点が完全に合うように調整するとレンズの中心軸から目を動かしてもレチクルはまだ中心と一直線に並んでいます。
静止射撃やロングレンジのハンティングでは、小さな誤差は悪い結果につながります。
倍率が12倍を超えると視差誤差がより顕著になりますので対象物を狙う前にフォーカスを調整しなければなりません。
フォーカスが固定の12倍率以下のスコープの大部分では対象物までの距離が短いのでフォーカス調整が不要であると考えもあります。しかしフォーカス調整機能により、スコープの精度はあらゆる距離で大幅に向上します。
今度、射撃場で試してみて下さい。集弾率が上がるかもしれませんよ。
フォーカスを調整する箇所で呼び名が変わり、フロントフォーカスとサイドフォーカスと呼びます。
左側がサイドフォーカス/右側がフロントフォーカス